ユビー、九州大学病院が事務員の業務効率化で生成AIのDPC業務支援機能を検証開始

Ubie(ユビー)は1月28日、九州大学病院(福岡市)が、生成AI(人工知能)サービス「ユビー生成AI」のDPC(診断群分類包括評価)業務支援機能の検証を開始したと発表した。検証を通じて、医療事務職員の業務効率化、病院全体の生産性向上に対する機能の有用性を確かめる。

DPC業務支援機能を活用した場合のDPCコーディング業務効率化と精度向上の効果検証を行う。具体的には、AIを使ったDPCコーディング支援がコーディング業務の負担軽減につながるか、副傷病名や処置などの抜け漏れのサジェスチョン機能で適切な診療報酬請求が行えるかを調べる。将来的には「ユビー生成AI」のデータと連携・活用することで、リアルタイムな経営状況の把握や、データに基づいた意思決定に役立てる。

九州大学病院は、西日本の高度医療の中核拠点としての役割と、職員のワーク・ライフ・バランスの両立をにらみ、「ロボット手術」や「放射線AI診断」などのデジタルツール導入に取り組んでいる。また、働き方改革と、スタッフの専門的な業務専念の両立を目指し、生成AIサービス「ユビー生成AI」を2024年10月に試験導入した。

同院では、「ユビー生成AI」の試験導入後に複数の診療科や部署で一定の業務効率化と生産性向上の成果が見られたことから、今回、さらなる業務効率化とデータ活用推進を目指し、DPC業務支援機能の検証を行うことにした。