医誠会、大阪市内でAI対応の救急搬送サービス開始

「無料施設間搬送システム」を利用する様子

医誠会(大阪市)は11月7日、医誠会国際総合病院が提供する「無料施設間搬送システム」に10月17日からAI(人工知能)電話を導入したと発表した。

医誠会は、大阪市内の救急搬送のニーズに応えるため、介護施設やホテルなどを対象とした「無料施設間搬送システム」を2017年から導入。同システムは、大阪市北区から半径15km圏内のエリアをカバーし、24時間365日の体制で軽症から重症の患者まで幅広く対応する。 また、搬送体制は、軽症であれば救急救命士3名、重症の場合は医師や看護師も同乗して病院まで搬送するなど、患者の状態に応じて柔軟に対応している。

今回導入したAI電話は、利用者からの電話に応答し、基本的な症状や住所などの情報を聞き取る。迅速な判断が求められる救急医療において担当者が統一した基準の対応が可能となり「断らない救急」を可能にする。

また、医誠会では、AI電話が基本情報を収集し担当者にテキストデータとして提供することで、応対時間の短縮と待機時間の削減が実現され「待たせない救急」として医療サービスの質向上にも寄与するとしている。