ゼスト、静岡県看護協会が運営の訪問看護ステーション全4カ所に「ZEST」導入

在宅医療・介護事業へサービスを提供するゼスト(東京・新宿区)は10月31日、同社が提供する在宅医療・介護事業所の収益改善プラットホーム「ZEST(ゼスト)」を、静岡県看護協会が運営する訪問看護ステーション4カ所全てに導入したと発表した。

「ZEST」は、AI搭載 訪問スケジュール自動作成クラウド「ZEST SCHEDULE(ゼストスケジュール)」や、現場スタッフが快適に働くための「ZEST HUB(ゼストハブ)」、事業所の経営・運営状況を可視化するダッシュボード「ZEST BOARD(ゼストボード)」、多職種連携をサポートする「ZEST MEET(ゼストミート)」といった、在宅医療・介護事業所の収益改善を目的としたサービスを提供するプラットフォーム。

静岡県看護協会は、県内在住の保健師・助産師・看護師・准看護師が加入する職能団体。「地域活動」の一貫として運営する訪問看護ステーションでは、ホワイトボードや紙で訪問スケジュール管理をしており、抜け漏れなく効率的なスケジュール管理に課題があったため、「ZEST」導入を検討した。

実際に「ZEST」を導入し、人工知能AIを搭載した訪問スケジュール作成機能を用いることで、月16時間以上掛かっていた訪問スケジュール管理が大幅に短縮され、シフト調整や割り当てに1時間程と、当日の変更が5~10分程度の調整で完了しているという。また、「ZEST」機能内でこれまでの提供票と同様の形式画面表示があることで、サービス提供内容の確認が容易となり、抜け漏れも減少した。

静岡県看護協会の常務理事・松井順子氏は、「訪問看護師の頭の中でしかできていなかった細かく複雑な利用者訪問調整が、導入により効率的かつ的確に短時間で作成され、調整ミスも減少した。これにより事業所運営の安定化とともに、より多くの利用者に安心と信頼と届けられるのでは」と期待を寄せる。