TXPメディカル、NTTコムやMDV、VCの出資などで24.6億円を資金調達

TXP Medical(TXPメディカル、東京・千代田区)は10月23日、ベンチャーキャピタル(VC)のMPower Partners(東京・港区)、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)、メディカル・データ・ビジョン(MDV)を引受先とした第三者割当増資と、複数金融機関からの融資で約24.6億円を資金調達したと発表した。

同社は、今回の出資で、創業から累計で約40億円を調達した。また、経営体制とガバナンスの強化、生成AI(人工知能)を活用した事業創出を推進で、社外監査役にAIガバナンスとアジャイルガバナンスの専門家の羽深宏樹氏が就任する。

TXPメディカルは、急性期医療のプラットホーム構築から、医療データの利活用まで手掛けるスタートアップ。急性期病院や自治体向け医療データプラットホーム「NEXT Stage(ネクストステージ)シリーズ」、アカデミア向け臨床研究支援、製薬企業向けのリアルワールドデータ(RWD)の利活用サービスなどを提供する。

TXPメディカルでは、病院や自治体での事業拡大は、特有の法令やルールが多く新規参入が非常に難しいとする一方で、同社は短期間での病院でシェアを拡大していると説明。その背景に、園生智弘・代表取締役CEO(最高経営責任者)の実行力やアイデア、知見と、医療従事者や元医療関係者から成る社員があるとしており、この無形の価値が、今回、複数企業などからの出資の大きな要因としている。