コントレア、武田病院Gの2院が説明業務の効率化などで医患連携システム導入
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医療向けシステム開発のコントレア(東京・新宿区)は10月2日、武田病院グループ(京都市)の武田総合病院(同)と武田病院(同)が、医患連携システム「MediOS(メディオス)」を導入したと発表した。
「MediOS」は、動画で医師や看護師の術前・検査説明や入院説明を動画化する「MediOS説明支援」、電子同意書「MediOS 電子同意書」、カルテへの転記の手間がなく、スコアリングも自動で行う電子問診票「MediOSアナムネ/問診票」など機能を提供。大学病院や地域中核病院、市中病院、クリニックなど規模を問わず導入されている。
武田総合病院は、25の診療科目と21の専門外来を備えた総合病院。内科、外科、脳神経外科、循環器内科、産婦人科、小児科の6診療科目は24時間の救急体制で稼働する。総合リハビリセンターも併設する。
一方、武田病院は救急救命医療を軸とした地域医療支援病院。循環器内科を中心に、内科、外科、循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科などに対応し、24時間態勢の救急受け入れと、ICU(集中治療室)、CCU(冠疾患集中治療室)、SCU(脳卒中の集中治療室)、HCU(高度治療室)を完備する。病床数は384床。
2つ病院では、以前から繰り返し業務に対し対策を打ってきたが、効果が思うように現れない状況が続き課題となっていた。また、2024年4月に開始された「医師の働き方改革」の対応で、説明業務の効率化の動画制作を内製化するなどの取り組みも進めていたが、動画をゼロから制作することが現場スタッフの負担になっていた。
こうした背景から、デジタル技術を活用し、病院経のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進することで解消を目指し、短期視点で説明業務の改善、長期視点では持続した投資対効果を見込めるツールとして「MediOS」の導入を決めた。今後は「MediOS」を活用し、業務効率化と医療現場の負担軽減を図ることで、病院全体のサービス向上につなげたいとしている。