セカンドハート、中小機構が糖尿病患者足切断ゼロ目指す足病管理アプリで支援先に

医療スタートアップのセカンドハート(京都・長岡京市)は9月24日、中小企業基盤整備機構の成長支援プログラム「FASTAR(ファスター)」で第11期支援先に採択されたと発表した。

「FASTAR」は、革新的なビジネスモデルや先進的な技術を持つ中小企業を支援し、成長を加速させることが目的のプログラム。プログラムの最後にデモデイ(ピッチイベント)を開催し、資金調達や業務提携を促進。外部メンター紹介や中小機構の支援ツール活用などを組み合わせ、中小企業に最適な支援プログラムを提供する。

セカンドハートは、糖尿病患者の足切断ゼロを目指す事業を掲げ、クラウド足病管理アプリ「Steplife(ステップライフ)」を開発し提供する。

「Steplife」の概要・利用イメージ
「Steplife」の概要・利用イメージ

「Steplife」は、患者が自覚症状や、外観の写真をアプリに入力すれば、医療機関からフィードバックを受けることで自己管理が行え、症状に合わせたケアを受けられる。医療機関は蓄積したデータを機関間で共有と、チェックが可能。データをPDF化して電子カルテに添付することもできる。

セカンドハートによると、糖尿病が悪化した場合、足切断の事実を知っている糖尿病患者は100%だが、足切断を自分事としてとらえていない患者は57.1%にも上るという。この課題解決策で「Steplife」を開発した。同社では、「FASTAR」の採択で、今後さらに多くの医療機関や患者が利用できる体制を整える計画。