グローリー、診療費支払機の異常を遠隔監視するモニタリングサービス開始

貨幣処理機のグローリー(兵庫・姫路市)は9月3日、医療機関の診療費支払機を遠隔で監視するサービス「診療費支払機モニタリングサービス」を7月1日から開始したと発表した。

診療費支払機(左)と「診療費支払機モニタリングサービス」の運用フロー
診療費支払機(左)と「診療費支払機モニタリングサービス」の運用フロー

「診療費支払機モニタリングサービス」は、診療費支払機のトラブルをネットワーク経由でリモート監視するサービス。支払機でエラー発生などの異常を検知すると、クラウドの監視システムに情報を送り、医療機関の防災センターに知らせる。同時にグローリーのモニタリングセンターが状況を確認し、保守契約を結ぶ事業者経由で状況を医療機関の事務部門に報告する。1カ月あたりで約24時間の業務軽減が図れるという。

導入は、無線通信機器(ルーター)の設置のみで済む。院内工事や管理サーバーなどの構築は不要なため、低コストで短時間の導入できるという。グローリーによると1カ月あたりおよそ24時間の業務軽減が可能となり、会計窓口業務の効率化と省人化を実現するとしている。

グローリーによると、医療機関は、診療費支払機の導入で、無人運用による効率化が可能となる一方、エラーなどのトラブル発生時、会計担当者の不在時は即時対応ができないなどの問題があった。また、セキュリティー面で、会計担当者が日々の現金回収と補充業務を行う必要があり、業務の負担増になっていたという。

そこで、同社では、解決策として、2015年度から金融機関に提供してきたリモート監視モニタリングサービスのノウハウを活用し、医療機関向けにサービスを始めることにした。