杏林大学、クラファン活用し、外科の個別トレーニング環境整備

杏林大学(東京・三鷹市)は9月2日、外科教育チームが、研修医の個別トレーニング環境整備で、クラウドファンディング「READYFOR(レディーフォー)」で資金調達を行うと発表した。目標金額は410万円で、9月2日~10月31日の期間で寄付を募る。

外科教育チームでは、クラウドファンディングで集めた資金で、研修医と指導医のスケジュールをウェブで管理し、指導医の個別指導が最低30分の時間単位で設定可能なシステムを開発する。

また米国のシミュレーション教育カリキュラムを参考にウェブサイト上にモデルコースを設定。有用な教育リソースへのリンクも収集するほか、サイトで指導医とのトレーニングセッションの予約もできるようにする。

チームは、小島洋平・消化器・一般外科上部消化管外科助教、田中良太・呼吸器・甲状腺外科准教授が代表を務める。小島助教は、今回の取り組みについて「米国と日本のシミュレーショントレーニングに費やす時間に大きな差を感じている。時間、コスト、スタッフや人員などのリソースを極力少なくし、少しでも空き時間にトレーニングができる環境を整えることが、医師の働き方改革推進の一助になる」と述べている。