MDV、手術室の稼働可視化レポートを無料提供 手術台帳とDPCデータ活用

メディカル・データ・ビジョン(MDV、東京・千代田区)は10月9日、急性期機能の維持・強化を目指す病院向けに、手術室のパフォーマンス可視化サービス「手術室稼働分析レポート」を無料提供すると発表した。手術台帳をクラウドにアップロードすることで、自院の手術室の稼働状況を可視化できる。

レポートは、手術室ごとに曜日別の稼働状況や空き時間を確認できる。利用する病院は、手術室の運用で支障になっている点や、稼働率を高められる余地を把握するのに役立てられる。執刀時間や麻酔時間など、手術時間の分析にも対応する。さらに、DPC(診断群分類)データと組み合わせ、診療科別、医師別、術式別などの切り口でクロス分析もできる。

診療科別の定時内時間比率などを示す「手術室稼働分析レポート」の画面
診療科別の定時内時間比率などを示す「手術室稼働分析レポート」の画面

同社によると、2026年度診療報酬改定では、「急性期病院A・B一般入院料」が新設され、全身麻酔による手術件数や救急搬送件数などの実績が施設基準に盛り込まれた。一方で、手術室の稼働分析には、システムベンダーへの依頼費用や職員の作業時間がかかり、分析を断念する病院もあったという。

そこで、MDVでは、病院の原価計算を支援する中で手術台帳を分析してきた実績を生かし、費用や作業負担を抑えて利用できるレポートを開発した。サービスを通じて急性期機能を維持・強化する病院の手術室運用改善をデータで支援する。

同社では、手術室の稼働状況を他院と比較できるベンチマークレポートも開発している。手術台帳は病院ごとに記録内容や形式が異なり、比較分析が難しかった。今後、ユーザー病院への提供の準備を進める。