MS&I、手術室DX「ScrubEdge」β版提供 先着20施設で1年間無料
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医療向けソフトウエア開発のMedical Strategy&Innovation(メディカル・ストラテジー・アンド・イノベーション、MS&I、東京・港区)は9月25日、手術室向け業務支援SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)「ScrubEdge(スクラブエッジ)」のβ版の提供を開始したと発表した。β版では手術室を設置する医療機関を対象に、先着で20施設のテストモニターを募集し、利用開始から1年間、利用料無料で提供する。
「ScrubEdge」は、手術室のシフト、人員配置、教育、スキル管理を一元化するサービス。手術室看護師が臨床現場で感じた、シフトや配置作成に時間がかかることや、スタッフの経験・スキルを把握しにくいといった課題を基に開発した。紙やエクセルなどで個別に管理していた勤務、配置、手術経験、スキル、教育の情報を1つのデータ基盤に集約し、手術室の運営と人材育成を支援する。
シフト作成では、スタッフがスマートフォンから勤務希望を提出し、管理者が必要人数や勤務条件などを設定する。夜勤やオンコール、休日勤務、勤務間隔などの条件を考慮した勤務表の作成を支援する。同社によると、開発過程の概念実証(PoC)では、月約10時間かかっていたシフト作成を約2時間に短縮し、作業時間を約80%削減した事例もあるという。
人員配置では、手術予定とスタッフのスキル・経験情報を組み合わせ、日々の配置作成を支援する。術式の経験や器械出し・外回りへの対応、教育の進み具合などを踏まえ、どの手術に誰を配置するかを検討できる。
また、スタッフ、診療科、術式、役割ごとに経験や習熟状況を管理し、各スタッフが経験した手術や成長の状況を可視化する。蓄積したデータを次の配置や教育に活用し、教育機会の偏りや、担当者の経験に依存しやすい運用の改善につなげる。
テストモニターの初期導入費は無料。12月までの申し込みが対象で、20施設に達し次第、終了する。参加施設には実際の業務で利用し、操作性や機能、業務との適合性などについて意見を提供してもらう。MS&Iは、モニターの医療機関から得た意見を正式版の開発に反映する。