筑波記念病院、病院向け組織分析AI「メディチューン」で看護職員の離職率6.7%に低下
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筑波大学発ベンチャーのWorld Life Mapping(ワールド・ライフ・マッピング、茨城・つくば市)は9月24日、筑波記念病院(同)が、医療現場向け組織分析AI(人工知能)システム「メディチューン」を導入し、看護職員の離職率が2021年度の16.2%から25年度の6.7%に低下したと発表した。AIで部署ごとの職場環境の課題を特定し、改善策を継続的に実施した。

「メディチューン」は、職員一人ひとりの回答内容に応じてAIが質問を調整しながらアンケートを実施し、部署ごとの職場環境を数値で可視化するシステム。同社の組織分析システム「シビリンク」の医療現場向けツールとして開発した。離職につながりやすい要因を特定し、誰がどのように行動すべきかという改善策まで提示する
筑波記念病院では、看護職員の離職率が全国平均を上回っており、離職防止が経営上の重要事項となっていた。多忙な医療現場で職員同士のコミュニケーションが取りづらく、職場への定着意欲に影響することが課題だった。
同院では「メディチューン」で分析した結果、多忙時に若手職員が先輩に相談しづらい傾向のある病棟が特定された。これを受け、システムが上司から若手への日常的な声かけを増やす改善策を提案。同院は、こうした部署ごとの課題に応じた施策を継続して実施した。
取り組みの結果、対象病棟の「安定した人間関係」のスコアが、24年度の70点から25年度には78点へと8ポイント上昇した。同社では、職員間の関係性の改善が離職率の低下を支えたと分析している。同院の小林千恵・看護師長は、職場状況を数値データとして把握し、日々の離職防止の取り組みに役立てていると説明している。