バイオクロス、病院のCIO・CISO業務を支援するAIエージェント「MedPlato」提供開始

医療特化型AI(人工知能)ソリューション開発のBAIOX(バイオクロス、東京・港区)は4月10日、医療特化型AIエージェント「MedPlato(メド・プラトン)」を4月から提供開始すると発表した。

「MedPlato」は、同社が群馬大学医学部附属病院で医療DX(デジタルトランスフォーメーション)に長年取り組んできた鳥飼幸太准教授と共同開発した、医療機関のCIO(最高情報責任者)・CISO(最高情報セキュリティー責任者)業務を包括的に支援するAIエージェント。院内のIT・経営情報を蓄積・学習し、病院ごとの固有の情報を深く理解し、経営層やIT部門に対して適切な助言とアウトプットを提供する。

「DX Agent」「知見継承」「Incident Response」といった独自機能を搭載。「DX Agent」は、医療現場の困りごとを入力するとAIが改善アプローチを提案する。鳥飼准教授が群馬大病院での実践で体系化した手順を実装しており、従来は2~3カ月かかっていたDX計画策定を1時間以内で完結できる。

「知見継承」は、院内のノウハウをエージェント内に継続蓄積する機能。人事異動や職員退職があっても組織の知識が失われないようにする。「Incident Response」は、サイバーインシデントへの対応訓練とシミュレーションを支援する。専任CISOが不在の病院でも、一定水準のセキュリティー対応体制を維持できるという。

そのほか、DX戦略ロードマップの可視化や法令コンプライアンス管理、災害対応支援など、合計13の機能を備える。2026年後半にはCIO・CISO機能を本格実装し、2027年以降はCFO(最高財務責任者)・CHRO(最高人事責任者)機能の追加も予定する。

システムはオンプレミス型(院内設置型)を基本に提供する。価格は個別に見積もる。料金にはトレーニング、ハードウエア、初期設定、ソフトウエアのアップデートが含まれる。同社では、院内にシステムを置くことで患者データを院外に送信することなく高度なAI機能を実現でき、医療機関のセキュリティー要件に合致するとしている。