AOI国際病院、AIとエックス線画像で予防と疾患の早期発見を図る歯科健診を2025年に開始

OI国際病院(川崎市)は12月4日、デンタルシステムズ(東京・千代田区)で共同開発した、パノラマエックス線画像を使った歯科健診システムの歯科健診を、AOI国際病院健康管理センターで2025年4月1日から開始すると発表した。エックス線歯科健診の予約は2025年2月から受け付ける。

パノラマエックス線画像を使った歯科健診システムは、1枚のエックス線画像から歯の数と番号を識別するAI(人工知能)「歯式AI」を利用し、歯周病、虫歯、歯の本数、智歯(ちし)周囲炎、インプラント周囲炎、顎骨嚢胞(がっこつのうほう)などの疾患を検査する。通常の視診による歯科健診では把握できない顎骨病変や歯科疾患の早期発見も見込めるという。

AOI国際病では、健診受診患者に、フィードバックで歯科健診結果報告書と歯科医師会加入の歯科医院リストを郵送かメールで送付する。

「パノラマエックス線画像を用いた歯科健診システム」の結果報告書のイメージ画像

同院では、企業の福利厚生の一貫として、システムのエックス線歯科健診を健康診断と同時に受診することで、突発的で激痛が特徴の歯痛を予防し、発症前の歯科受診が可能になるという。

また、将来的に歯科エックス線画像や歯科健診結果をPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)として、マイナ保険証内のデータで保管する運用するようになれば、歯科受診利用時だけではなく、災害時の個人識別や国民の歯科疾患のヘルスケアデータにもなるとみている。