メディベース、美容・自由診療クリニック向けクラウド電子カルテにCRM機能追加

クラウド型電子カルテのメディベース(大阪市)は8月1日、美容と自由診療クリニック向けクラウド型電子カルテ「MEDIBASE(メディベース)」で、LINEのメッセージで来院率を高めるための新機能「CRM配信」を追加したと発表した。

「CRM配信」は、「MEDIBASE」に格納する誕生日や年齢など正確な属性データ、来院回数や支払金額、施術内容などの行動データに応じたLINEのメッセージを患者に配信することでリピート率の向上につなげる機能。

「CRM配信」を使ったセグメント配信のイメージ
「CRM配信」を使ったセグメント配信のイメージ

具体的には、誕生月の患者に割引クーポンなど特典の案内や、受けたことがある施術に合わせたリピート特典の案内、支払金額が多い患者に向けた特別なキャンペーンの案内などを配信する。一斉配信ではなく、データに沿ったセグメンテーションでの配信を行うことで、LINE公式アカウントのブロック率を抑制し、LINEの通数による料金を抑えられるという。

「MEDIBASE」は美容・自由診療クリニック向けのクラウド型電子カルテで、電子カルテ機能を始め、LINEと連携した予約管理、オンライン問診、役務管理など、院内業務やクリニック運営向け機能を搭載したシステム。

メディベースでは、美容・自由診療クリニック経営の売上向上では、新規患者の獲得に加えて、再診患者(リピーター)の獲得が重要で、リピート率の向上でLINEの公式アカウントを使うクリニックが少なくないと説明。

しかし、LINEでは、友だち期間、性別・年齢・地域といった属性データなどの「みなし属性」と呼ばれる推測データでしか配信ができず、個人は特定できないという。そのため、「MEDIBASE」を利用するクリニックから「カルテ情報を基にシステムからLINEに絞り込み配信をしたい」といった要望が多くあり、今回、新機能を開発した。