MetaMoJi、しんくら歯科医院がデジタルノート導入でカルテ電子化し業務効率を向上
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ソフトウエア開発のMetaMoJi(メタモジ、東京・港区)は8月7日、しんくら歯科医院(岡山・倉敷市)が歯科医院向けデジタルノート「MetaMoJi Dental eNote(メタモジデンタルイーノート)」を導入したと発表した。
「MetaMoJi Dental eNote」は、紙の操作性はそのままに治療記録や患者情報をタブレットで一元管理し、医師、衛生士、受付、スタッフが同時使用できる。また、手元のタブレットで常に最新情報を共有できる独自のリアルタイム共有機能も備える。
45名のスタッフが所属し、毎日150名もの患者の診療を行う、しんくら歯科医院では、カルテのデジタル化によるDX(デジタルトランスフォーメーション)のメリットを理解していても、医院の規模が大きく、そのため、電子化の影響も大きくなるため着手が難しいというジレンマを抱えていたという。
しかし、同院の若手スタッフが中心となって「Dental eNote」の導入と院内DXを推進したことで、紙カルテ運用の問題点の解決とともに、デジタルならではの業務効率化を実現した。
具体的には、「Dental eNote」を予約システムとの連携し、カルテを予約一覧からクリックするだけで済むようになった。その結果、カルテを準備するのための前日作業や電話対応時間を削減。カルテの整理も不要になり、紛失リスクもなくなった。
また、カルテが戻るまで、ほかの人は待つしかなかった状況に対し、リアルタイム共有機能を使うことで、カウンセリングから診療、診療から予約など、カルテが手元に届くまでの待ち時間を解消した。
さらに、電子化で紙の印刷や在庫を持つ必要がなくなったことで、カルテの書式の変更も簡単に行えるようになった。加えて、マウスピース矯正業務のチェックリストをテンプレート化し、タブレットだけで治療を進められるようにした。
しんくら歯科医院では、「Dental eNote」の導入後、カルテをデジタル化に加え、ツールが書式のカスタマイズが簡単に行える特長を生かすことで業務効率を大幅に向上させ、より良い医療サービスの提供につながっているとしている。