NTTプレシジョンメディシン、在宅医療対応電子カルテにAI訪問看護指示書作成機能を追加

NTTプレシジョンメディシンは8月1日、在宅医療対応電子カルテ「movacal.net(モバカルネット)」に、AI(人工知能)開発のAI-DataScience(エーアイデータサイエンス、東京・渋谷区)が開発したAIが医療文章を自動生成する機能と連携し、訪問看護指示書の作成支援サービス「訪看指示書AI支援オプション」を開始すると発表した。

訪問看護指示書の作成画面イメージ
訪問看護指示書の作成画面イメージ

「訪看指示書AI支援オプション」は、モバカルネットの画面上に配置された「AIアシスト」のボタンを押すことで、電子カルテに記載された情報を基に文章を生成する。患者のカルテ情報に加え、過去の訪問看護指示書の記載内容を参照し、医療機関や医師の記載スタイルに合わせたフォーマットで、訪問看護指示書の病状・治療状態欄の内容を自動生成しする。

開発では、エーアイデータサイエンス経営参与の杉浦立尚医師が監修し、臨床現場のニーズを踏まえた設計を施した。NTTプレシジョンメディシンはモバカルネットと文章生成システムの連携機能の実装や、臨床現場のニーズを踏まえた操作性の向上を担当。エーアイデータサイエンスは現場のニーズを踏まえたAI技術を活用した文章生成システム開発に取り組んだ。

今後は、サービスの利用状況を継続的に分析し、精度向上とユーザビリティの改善を図る。また、訪問看護指示書以外の医療文書への応用にも取り組む。