エム・オー・エム・テクノロジー、精神科病院向けクラウド電子カルテの提供開始
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医療情報システム開発のエム・オー・エム・テクノロジー(東京・千代田区)は7月11日、精神科病院向けクラウド型電子カルテシステム「MOMACE Cloud(モムエースクラウド)」の提供を7月から開始したと発表した。
「MOMACE Cloud」は、オンプレミス版「MOMACE」の機能、画面構成、操作性などを完全に再現。書類作成を効率化する文書作成支援を始め、「チーム医療」「医療安全」「感染対策」「記載漏れ防止」「安心サポート」をキーワードに、精神科病院に特化した機能を標準搭載した。多職種カンファレンスの記録や、患者の状態変化の共有なども行える。オンプレ版のユーザーは、操作方法の再学習や運用フローの大幅な変更なく、クラウドに移行が可能。全てのデータをクラウドに格納できる。
サービスのクラウド基盤には、高い信頼性と堅牢性を持つとするアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を採用。また、データセンターは厳重な物理セキュリティーで保護し、高度なサイバーセキュリティー対策を施した。サービスを利用することで、院内に主要サーバーの設置が不要となり、機器の購入や維持管理コスト、専任担当者の負担を大幅に軽減できるほか、災害時にも診療情報が守られ、事業継続性が高まるとしている。
エム・オー・エム・テクノロジーでは、多くの医療機関から「クラウド化によるコスト削減やBCP(事業継続計画)対策は魅力だが、長年使い慣れたシステムの操作性を変えたくない」「データ移行や職員の再教育に不安がある」といった声を受け、オンプレミスと変わらない機能・操作性とデータセキュリティーを確保したクラウド版の電子カルテを提供することにしたという。