札幌秀友会病院、医療従事者向けベッドサイド情報端末の運用を開始
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「ユカリアタッチ」の運用イメージ
医療関連サービスなどを手掛けるユカリア(東京・千代田区)は12月24日、札幌秀友会病院(札幌市)が、医療従事者向けベッドサイド情報端末「EUCALIA TOUCH(ユカリアタッチ)」の運用を9月2日から開始したと発表した。
「ユカリアタッチ」は、入院患者のベッドサイドに設置する情報端末で、電子カルテと連携した患者情報を表示することで看護師を始めとする医療従事者の業務を支援するシステム。主要機能の「電子化ピクトグラム」は、患者の安静度や禁飲食、アレルギー情報、医療・看護上の個別注意事項などを、分かりやすいイラスト記号で表示するため、医療従事者間の情報共有に役立てられる。
「バイタルデータ入力・電子カルテ自動連携機能」により、体温計や血圧計などのNFC(近距離無線通信)式の測定器を「ユカリアタッチ」にかざすだけで電子カルテとバイタルサインを自動的に連携し登録できるため、データの未入力、誤入力、入力までのタイムラグの発生防止を図ることもできる。
秀友会は札幌市内を中心に、病院、クリニック、介護施設など複数の施設を展開する。その基幹施設の札幌秀友会病院は、脳神経外科を中心に札幌市の手稲区、西区や、石狩市、小樽市などの救急医療から在宅医療まで、幅広い医療を提供する中核病院。同院では、より高度なチーム医療の実践に向けた情報共有の強化、医療の質と安全の向上、業務効率化を見込んで「ユカリアタッチ」を導入し、運用を開始した。