インフォコム、診療情報管理に電子カルテ情報共有サービス対応の退院サマリー作成を追加

ITサービスなどを手掛けるインフォコム(東京・港区)は11月25日、大阪急性期・総合医療センター(大阪市)に導入した診療情報管理システム「Medi-Bank(メディバンク)」の機能拡張し、電子カルテ情報共有サービスに連携可能な退院サマリー作成機能を開発したと発表した。

「Medi-Bank」は2000年4月に販売開始した診療情報管理システム。今回、追加した退院サマリー作成機能は、病院の電子カルテシステムや他部門システムから医療情報を取得し退院サマリ―を作成する。

電子カルテ情報共有サービスに連携するには、厚労省が指定する3文書6情報を「HL7 FHIR」の記述仕様形式で準備する必要があるが、そのための情報は膨大で電子カルテで管理されていないものもあるという。そこで、インフォコムでは、これらの情報を補完入力する支援ツールを開発。作成した退院サマリ―を電子カルテシステムから電子カルテ情報共有サービスに送信するようにした。

同社では、厚労省が地域医療支援病院、特定機能病院などに電子カルテ情報共有サービス導入の努力義務化が検討していることを受け、今後が「退院サマリー HL7 FHIR出力」を「Medi-Bank」のオプション機能で医療機関に展開するとしている。