薬樹、ソラミチのクラウド電子薬歴とAI薬歴作成支援を調剤薬局全店に導入

調剤薬局向けシステム開発のソラミチシステム(東京・新宿区)は6月2日、首都圏を中心に展開する調剤薬局チェーンの薬樹(神奈川・大和市)が、クラウド電子薬歴「CARADA(カラダ)電子薬歴 Solamichi(ソラミチ)」とオプションのAI薬歴作成支援機能「AI音声入力」を、調剤薬局全店の約140店舗に導入すると発表した。

「CARADA 電子薬歴 Solamichi」は、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システム。処方時に飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェックや、患者への服薬指導内容のナビゲーションなど、薬剤師の業務をサポートする機能を搭載する。

「AI音声入力」は、生成AI(人工知能)のオープンAIの「チャットGPT」を活用したAI音声入力機能。薬剤師と患者の服薬指導の会話を生成AIが要約とテキスト化し、自動で薬歴に反映する薬歴入力支援ツールになる。

「AI音声入力」概要
「AI音声入力」概要

薬樹では、薬歴の記載を勤務時間中に完了できずに残業が発生したり、薬歴記載の時間を確保したりすることで、ほかの業務が後回しになるといった課題があった。そこで2024年11月から一部店舗で「CARADA 電子薬歴」と「AI音声入力」を試験導入。薬歴記載の約85%がその場で完了できたり、業務効率化で患者との会話に集中しやすくなったりなどの効果が確認したことから全店への導入を決めたとしている。