キリン堂、ソラミチシステムのクラウド電子薬歴を調剤薬局全店に導入
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クラウド電子薬歴「CARADA 電子薬歴 Solamichi」
調剤薬局向けシステム開発のソラミチシステム(東京・新宿区)は5月14日、ドラッグストアチェーンのキリン堂(大阪市)が、クラウド電子薬歴「CARADA(カラダ)電子薬歴 Solamichi(ソラミチ)」を、運営する調剤薬局の全店舗に5月7日から順次導入すると発表した。
「CARADA 電子薬歴 Solamichi」は、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システム。処方時に飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェックや、患者への服薬指導内容のナビゲーションなど、薬剤師の業務をサポートする機能を搭載する。
キリン堂は、患者一人ひとりに寄り添った丁寧な対応を行う一方で、薬剤師の業務負担軽減が課題となっていた。そこで、2025年3月から「CARADA 電子薬歴 Solamichi」を一部店舗で試験導入。薬歴作成業務の効率化や、薬歴内容の質向上につながったことから、調剤薬局全店に本格導入することにした。また、システムのオプションでAI(人工知能)を使った音声入力の薬歴作成支援機能「AI音声入力」を2店舗で4月中旬から試験導入し、薬歴作成の手間の削減にも着手した。
同社では「『CARADA 電子薬歴 Solamichi』の導入で、業務時間の短縮にとどめず、『その街一番のくすり屋』を目指して患者一人一人に寄り添った価値のある対人業務を実現できることを期待している」(的場俊哉・営業本部調剤営業統括部長)と話している。