デル、武蔵野赤十字病院がストレージとサーバー導入し仮想化ITインフラを更新

デル・テクノロジーズ(東京・千代田区)は9月12日、日本赤十字社武蔵野赤十字病院(東京・武蔵野市)が、同社のストレージとサーバーを導入し、仮想化ITインフラ基盤を更新したと発表した。

武蔵野赤十字病院は、生理検査システムやPACS(医療用画像システム)といった部門システムを個別の物理サーバーで構築。サーバーの運用管理や保守に多く工数が掛かるほか、システムが余剰なリソースを抱えており、非効率なIT投資が課題となっていた。

そこで、同院では、2018年に、約50の部門システム、100台以上ものサーバーを米ブロードコムのITインフラの仮想化プラットホーム「VMware vSphere」とデルのサーバー、ストレージで仮想化基盤に統合。インフラ環境を最適化した。

一方で、新しい基盤に置き換える時期を迎え、今回、今後7年間は使い続けられるITインフラ環境の構築に着手。PACS(医療用画像ステム)の大量で大容量のデータを効率的に保存・活用できるストレージと、仮想化基盤を構成する高性能サーバーを最適なコストで導入することを主眼に、既存環境を大きく変えることなく、必要な部分のみの強化を行った。

こうした中、同院では、性能、信頼性、機能の充実度、コストの妥当性などで綿密な評価を行った結果、最もバランスのよい提案を行ったデル・テクノロジーズを評価し、同社のストレージ「Dell Unity XT」と、サーバー「Dell PowerEdge」を採用。

導入後は、部門システム向け仮想化基盤のストレージ容量が従来の約600TB(テラバイト)から約1.3PB(ペタバイト)に増加。また、圧縮・重複排除機能や自動階層化機能でリソースの効率的な活用、緊急案件対応時の初動時間を約1時間から数分に短縮といった効果を得た。同院では今後、「医療データの分析や研究分野の適用など、さまざまな用途で仮想化基盤を活用していきたい」(山田優馬・事務部医療情報管理課医療情報技師)としている。