富士通と日本IBM、医療データ活用やAI、ハイブリッドクラウドで協業を検討
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富士通と日本IBMは9月17日、ヘルスケアやAI(人工知能)、クラウドとサーバーを組み合わせて使う「ハイブリッドクラウド」の分野で協業を検討すると発表した。
ヘルスケアは、2社が手掛ける電子カルテなどの医療データプラットホームを連携させることで医療データの利活用を進める。データプラットホームを活用したAIサービスも協業も検討を始める。データの利用にあたっては権利保護と法令順守を徹底する。
医療機関はデジタル化が遅れており、利活用できる医療データが十分ではないため活用が進んでいない。これに伴い、医療向けAIも社会実装が遅れている。富士通と日本IBMは、今回の協業でデータ基盤を相互で活用することで医療データの利用を促進する。
AIでは、企業向けに2社が持つ業務知見や日本語強化大規模言語モデル(LLM)、横断的なAIガバナンスやAIオーケストレーションなどの技術を持ち寄り、業種や業務特化型AIの開発と統合AI基盤を構築する。
ハイブリッドクラウドでは、両社が持つ業種・業務に特化したクラウド環境やクラウドの高度化方法などの技術を持ち寄り、国内関連法と規制に適合したシステム環境の構築を目指す。具体的には、データセンター(DC)の連携や自動化(オートメーション)、FinOps(財務オペレーション)の適用を検討する。