mutex、レセプトの返戻・査定対応漏れを防止するAIレセプト管理ツールの提供開始
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「Reze」の画面イメージ
コンピュータのソフトやハード開発などのmutex(ミューテックス、東京・文京区)は7月28日、AI(人工知能)レセプト(診療報酬明細書)管理ツール「Reze(レゼ)」を7月10日に発売したと発表した。

「Reze」は、レセプトや審査結果データを一元管理し、返戻や査定対応の漏れを防ぐことで、医療機関の収益向上を支援するクラウドサービス。
レセプトの請求情報と「返戻」や「査定」などの、審査の内容をデータベースで一元管理し、一覧化する機能、院内のタスクを、アプリケーション内で一元管理する「タスク管理」、月に一度、レセプトのデータを基に、レセプト業務の実績値をまとめたレポートを発行する「月次レポート」、請求データ・審査結果の取り込む機能を提供する。請求データや各種帳票はRezeにアップロードが可能。
ツールは三重県の永井病院と共同開発しており、現場の実務に即した設計を採用。レセプト作成や返戻対応、情報整理などの業務で直面する課題を丁寧にヒアリングし、プロダクトに反映した。

具体的には、レセプト作業の実態や運用フローを踏まえたUI(ユーザーインターフェース)設計や症状詳記の生成や修正提案など実務起点のAI機能の実装、複数職種が関わる中での情報共有や役割分担を意識した構成を導入した。
ミューテックスでは今後、レセプト作成から請求処理までのプロセスをAIエージェントが担う医療事務の自動化機能も予定。さらに生成AIを使った業務削減やレセプトデータを活用した経営分析支援まで機能の拡張する計画。