メディグル、紹介患者の報告管理業務クラウドサービスの提供開始

「メディグル台帳」の画面イメージ

医療機関向けウェブサービス開発のメディグル(大阪市)は7月24日、病院の地域医療連携室で紹介患者の報告管理業務を支援するクラウドサービス「メディグル台帳」の提供を開始すると発表した。

「メディグル台帳」は紹介患者ごとに、「初診」「入院」「退院」といった受診の進捗(しんちょく)を一覧表示し、返書が必要なタイミングが一目で確認できる。「一次報告済み」や「返書未作成」など、患者単位のステータスを可視化する。

一次報告書はインターネットFAXで自動送信可能。送信先や日付の記録も自動で残るため、トラブルの抑止も図れる。送信ログは蓄積されるため、確認作業の手間が軽減できる。
未返書の案件をリストアップし、医師に自動でリマインド通知する機能や患者登録時に「お断り」ステータスを付与する機能も提供する。お断り件数や理由はマスタで一括管理が可能で、傾向分析や改善策にも活用できる。

メディグルでは、表計算ソフトで紹介患者管理を行っている病院、一次報告や返書業務の進捗が見えづらいと感じている病院の連携室、お断り理由の整理・改善策の実行に取り組みたい医療機関、低コストで返書管理の効率化を目指す病院、過去に構築した自院システムの保守体制に課題を抱える病院をターゲットに販売する。

今後は自社の地域医療連携専用CRM(顧客管理システム)「メディグルCRM」との連携も視野に入れ、紹介元ごとの対応履歴や関係強化に取り組む考え。