GBS、地域医療連携支援でクラウド医薬品情報共有サービス開始

システム開発のグローバルビジネスソリューション(GBS、東京・墨田区)は6月2日、医薬品情報サービス開発のメディカルフロント(東京・新宿区)と共同開発したクラウド型の医薬品情報共有サービス「SmartDiX(スマートディックス)」の提供を開始したと発表した。

「SmartDiX」は、患者が安心して服薬できる地域社会を支えるために開発したクラウド型の情報連携基盤サービス。病院、診療所、薬局、介護施設、患者をつなぎ、地域医療連携を支援する医薬品情報のハブとして利用できる。

薬剤一覧機能。1万8000品目以上収載の投薬チェックマスター、製剤写真・添付文書をさまざま条件に沿って検索、表示が可能
薬剤一覧機能。1万8000品目以上収載の投薬チェックマスター、製剤写真・添付文書をさまざま条件に沿って検索、表示が可能

サービスは、医薬品副作用情報や医薬品間の相互作用のチェック機能、持参薬鑑別・同種同効薬検索機能、病院ごとの採用薬情報クラウド共有機能、電子お薬手帳との連携機能などを搭載。

禁忌チェック機能。患者持参薬やお薬手帳連携で取り込んだ電子お薬手帳のデータから取り込んだ薬剤情報を元に処方時、副作用や禁忌をチェックし、添付文書で禁忌理由を確認できる
禁忌チェック機能。患者持参薬やお薬手帳連携で取り込んだ電子お薬手帳のデータから取り込んだ薬剤情報を元に処方時、副作用や禁忌をチェックし、添付文書で禁忌理由を確認できる

オプション機能で患者検査データとの連携・表示機能や副作用指導支援も備えており、高度な医療判断や個別化された患者指導にも活用することも可能。今後は電子カルテや処方システムとのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)接続機能も追加する。

同社では今後、基盤をマイナポータルと連携し、情報参照の強化や電子処方箋との統合して処方精度の向上を図るほか、地域医療ネットワーク全体の展開と支援体制の構築も行っていく計画。