サトーヘルスケア、布団の上からでも読み取り可能な医療用RFID搭載リストバンド発売
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医療用RFID搭載リストバンド「RFIDスマートケアバンド」
サトー子会社で医療ソリューションなどを手掛けるサトーヘルスケア(東京・港区)は5月15日、RFID(無線自動識別)を搭載した医療用リストバンド「RFIDスマートケアバンド」を、5月から販売すると発表した。

「RFIDスマートケアバンド」は、従来品に比べRFIDの読み取り精度を向上。布団の上からでもスムーズに情報取得ができる。リストバンドの印字情報は摩擦や水ぬれにも強いため、長期間の使用でも視認性と安全性を保つことが可能。

リストバンド本体には、同社のソフトタイプリストバンドと同じ素材を採用。医療現場での使用を前提に開発されたラテックスフリー素材で、エンボス加工で肌に触れる面積を抑え、通気性とやさしい肌ざわりを両立し、皮膚への刺激にも配慮した。抗菌仕様で水やアルコールへの耐性も備えており、患者がリストバンドを装着したまま入浴や洗顔を行うこともできる。
サトーが実施した国内の大学病院での実証では、点滴確認業務(三点認証)の所要時間が、バーコード認証と比べ5分の1に短縮したほか、非接触で認証による患者の睡眠環境と看護師の心理的負担の改善、誤投薬防止や医療インシデントの抑止に役立つといった効果を確認した。
リストバンドは、病棟単位で導入が可能で、医療機関はシステム改修を行わずにRFID運用を開始できるたため、コストを抑えたスモールスタートができるとしている。