大阪けいさつ病院、医療機器管理でビーキャップの屋内位置情報ツール導入

屋内位置情報サービスのビーキャップ(東京・港区)は4月15日、大阪けいさつ病院(大阪市)が、屋内位置情報サービス「Beacapp Here Hospital(ビーキャップヒアホスピタル)」を医療機器の管理で導入したと発表した。

「Beacapp Here Hospital」は、医療現場に特化した屋内位置情報ツール。ビーコン(ブルートゥースで近距離のスマートフォンなどに信号を発信する小型端末)とスマートフォンを使った病院内の行動データ分析クラウドサービス。医師や看護師の位置情報データから、所在を把握し、勤務ログで勤務実態の把握や分析ができる。

大阪けいさつ病院は、新病院の開院に合わせて院内スタッフのツールを刷新。連絡手段では、PHSから、ビーコンを感知可能なiPhoneを1800名の全スタッフに配布した。同院では今回、それに伴い、医療機器などのリアルタイム把握と管理を目的に「Beacapp Here Hospital」を導入した。

具体的には、ビーコンとiPhoneを連動して得た位置情報をクラウドに蓄積し、ワークスペースマップ上で可視化することで、医療機器などの所在をリアルタイムで把握と管理できるようにする。サービスで医療機器の探索にかかっていた手間を削減し、業務の効率化につなげる。

ビーキャップでは今後、大阪けいさつ病院で入院患者の徘徊(はいかい)防止や、医療従事者間のコミュニケーション円滑化などで屋内位置情報サービスを拡充していく考え。