レイヤード、患者管理に「外来データ作成機能」追加、外来データ提出効率化サービスも開始
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患者管理システム「Kakarite(カカリテ)」(イメージ)
医療クラウドサービス事業などのレイヤード(福岡市)は4月10日、患者管理システム「Kakarite(カカリテ)」で、2022年度の診療報酬改定で新設された「外来データ提出加算」の対応機能「外来データ作成機能」の提供と、医療コンサルティングのメディヴァ(東京・世田谷区)と組み、診療所向けに外来データ提出加算算定業務の効率化支援サービスを始めると発表した。
「Kakarite」は、レセプトファイルをアップロードすれば、ウェブ問診や予約データと突合し、自動的にクリニックの患者データベース(DB)を構築するシステム。
今回、追加した「外来データ作成機能」では、医療機関の作成負荷が高い「外来様式1(FF1)」のファイルを、レセプトファイルをアップロードするだけで作成できる。具体的には、レセプトファイルを読み込み、提出に必要な情報を自動で抽出・整理する。診療行為、処方、検査、保健指導などの「外来様式1」の項目を自動マッピングするため、手作業での入力やひもづけ作業を大幅に削減できるとしている
メディヴァと行う外来データ提出加算算定業務の効率化支援サービスは、「外来データ作成機能」と、メディヴァの持つ医療機関の運営支援から得た外来データ提出加算のノウハウを生かし、全国の診療所にコンサルティングサービスで展開する。
サービスでは初回試行データ作成や提出、環境構築、支援を始め、外来データ提出支援ツールとFF1作成ツールの初期導入と設定、ツールの操作説明などを提供する。月間300名の対象者(生活習慣病患者)を抱える診療所の場合で、工数を従来よりも約5分の1まで削減できるという。2社は今後、共催セミナーの開催や、販売連携での導入支援体制の整備することで、診療所のサービス利用につなげる。