スマートスキャン、島根県立中央病院と脳ドック検査データ活用で共同研究

ユカリア子会社で医療プラットホーム運営などのスマートスキャン(東京・千代田区、)は3月26日、島根県立中央病院(島根・出雲市)と、スマートスキャンが持つ脳ドック検査結果データから脳卒中と認知症の危険因子を分析し、予防法の確立や発症予測AI(人工知能)を構築する共同研究を開始すると発表した。

共同研究では、スマートスキャンが運営する脳ドックサービス「スマート脳ドック」の受診者の内、メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック(東京・中央区)で検査を行った約8万人の問診票と検査結果のデータを、島根県立中央病院が分析し、受診者にアンケート形式の追跡調査を行うことで、脳卒中や認知症の危険因子や予防法を特定する。

「スマート脳ドック」は、医療機関でMRI(磁気共鳴画像)やCT(コンピューター断層撮影)の非稼働時間を活用することで、全国の消費者がリーズナブルで短時間での受診を可能にするシェアリングエコノミー事業「スマートドック」の主要サービス。頭部MRIと頭部・頸部(けいぶ)MRA(磁気共鳴血管撮影法)の検査がウェブで予約と問診票の事前登録が可能で、受診結果はPCやスマートフォンで確認できる。そのため、医療施設の滞在時間を短縮し、受付から帰宅まで30分で完了する。