ビットブレイン、多対多接続が可能な医療専用の高速・大容量の閉域ネットワーク開発

システム開発などのビットブレイン(福井・福井市)は2月3日、高速で大容量通信が可能な医療専用閉域ネットワーク「WCI(ワイヤレス・コネクト・インテリジェンス)」を開発したと発表した。

「WCI」の概要
「WCI」の概要

「WCI」は、接続する病院は光通信線の開設と専用ルーターの設置のみで、通信先とのネットワーク設定などは自動で行う。専用ルーターは1台で250拠点との接続が可能。専用ルーターの構築や設定、メンテナンスはすべて自動のため、ネットワークエンジニアなどの専門家の人的なオペレーションは不要という。

専用のポータルサイトを用意しており、必要な操作は全てポータルサイト上で行う。また、医療機関の間での接続は、両機関で「接続申請」と「接続承認」が必要で、申請と承認がない接続はできないようした。この操作もポータルサイトで行える。福井県の支援事業補助金を活用し開発した。

ビットブレインでは「WCI」を活用した実証実験も実施する。医療機関や研究機関、医療事業を行う企業を対象に2024年12月から参加募集を開始した。実証ではネットワークの安全性や高速性、大容量性を確かめると共に、ネットワークを活用した医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進の取り組みも検証する。期間は6カ月以内を予定する。実証後はネットワークの普及と医療情報システムやストレージシステムの遠隔利用や共同利用の推進を検討する。