SAS、クラウド臨床データリポジトリとAI合成データ生成ソリューション提供開始

米分析ソフト大手のSASは8月13日、医療向けのクラウド型の臨床データリポジトリ(格納場所)「SAS Clinical Acceleration Repository(クリニカル・アクセラレーション・レポジトリ)」の提供を開始したと発表した。

「SAS Clinical Acceleration Repository」は、多言語環境、サードパーティーのプログラミング言語やツールの使用に対応し、電子データ収集システム、臨床データ管理システム、ラボや受託研究機関などの拠点やデータソースからデータの統合が可能。

システムは、直観的なダッシュボードを搭載しており、使いやすいユーザーインターフェースで、単一の記録システムで整理されたリサーチ情報や医療データにアクセスできる。グループと権限、役割と権限、電子署名、バージョン管理、検索、監査証跡などサポートしており、継続的なモニタリングやデータ保全を行えるようにすることで、セキュリティーも確保した。

同社は同時に、AI(人工知能)を活用し、患者の健康情報などの機密性を損なうことなく、元のトレーニングデータを総計的に示す表形式の合成データを生成するソリューション「SAS Data Maker(データ・メーカー)」の提供も開始した。