神戸市立医療センター中央市民病院、約60部門システムを仮想化基盤に集約 老朽化基盤を刷新
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神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市)
アライドテレシスは2月10日、神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市)が、同社から仮想化基盤や仮想化基盤用の統合管理ツールなどを導入したと発表した。
神戸市立医療センター中央市民病院では、旧来基盤の経年劣化に伴う障害発生と全面更新の必要性や物価・人件費高騰による更新コストの抑制が課題となっていた。課題解決に向け、価格と品質のバランスを重視し、技術力・提案力を総合的に評価する総合評価落札方式の一般競争入札を実施し、仮想化技術の提案力や構築経験を重視したベンダーを選定した。
その結果、アライドテレシスが持つサーバー仮想化基盤の構築経験と提案力を評価。また、HCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャー)の柔軟な拡張性と段階的な更新が可能な点が長期運用に向くとみて、同社から仮想化基盤などの導入を決めた。

仮想化基盤は、米ニュータニックスの仮想化基盤「Nutanix Cloud Platform (NCP、ニュータニックスクラウドプラットホーム)」を採用した。NCPは、サーバーとストレージ、ネットワークをソフトウエアで一体化しており、1つのきょう体に集約できる。構築や拡張、管理が容易で、ノード追加をシステム無停止で行える。
また、仮想化基盤用統合管理ツールで「Nutanix Prism」を導入した。「Nutanix Prism」は、NCPで稼働する全てのシステムの管理を一元化し、効率化が可能。さらに、仮想化基盤を含むネットワーク全体を監視するネットワーク運用監視サービス「Net.Monitor(ネットドットモニター)」の利用も決めた。「Net.Monitor」は24時間365日体制で運用監視し、障害時は即時通知・迅速対応する。また、保守回線を一本化する「リモートメンテナンスパック」で、不正アクセスのリスク低減と回線コスト削減も見込む。
導入後は、複数の仮想環境に分散していた約60の部門システムを、NutanixのHCIを中核とした仮想化基盤に再集約し、基盤構成をシンプル化できた。また、「Nutanix Prism」で仮想基盤全体の稼働状況や影響範囲を一元的に可視化できるようになった。
今回、基盤内部から外部接続・保守対応までの運用を見える化したことで、診療に影響を及ぼすリスクの低減と、運用担当者の心理的負担軽減にもつながったという。また、総合評価落札方式によってHCIなどの最新技術を適正なコストで導入できたとしている。