NEC X、米慢性疾患患者向け遠隔モニタリングソリューションのGPxに出資
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NECの米子会社でスタートアップやベンチャー支援のNEC X(カリフォルニア州)は11月13日、慢性疾患患者向けに、スマートウオッチなどのウエアラブル機器を使った遠隔モニタリングソリューション開発の米General Prognostics(ゼネラルプログノスティクス、GPx、マサチューセッツ州)に出資したと発表した。
GPx社の遠隔モニタリングソリューション「CardioID(カーディオアイディー)」は、スマートウオッチなどの機器から心拍、歩数、音声、体重などのデジタルバイオマーカーを収集する。
データは、慢性疾患患者のデジタルバイオメーカーと血液バイオマーカーのデータベースを活用し開発した独自のアルゴリズム「Bloodless Blood Tests(ブラッドレスブラッドテスツ)」で分析。医療従事者が適切なタイミングで医療介入できるように、慢性疾患患者の状態をリアルタイムでモニタリングする。ソリューションは、植え込み型の機器やや血液検査が不要なため従来の手法に比べ、侵襲性が低く、早期予測の精度も高いという。
NEC Xは、運営するベンチャースタジオプログラム「Elev X! Boost」の一環で、今回の出資を実施した。同社では、NECの技術を活用したアルゴリズムの改善や精度向上に加え、事業シナジー(相乗効果)創出や、心不全予測以外の新たな領域での応用も見込んでいる。