テックドクター、信州大とウエアラブル機器データ活用した産後うつの早期発見・予防研究

デジタルバイオマーカー開発プラットホームを提供するテックドクター(東京・中央区)は11月6日、信州大学医学部が行う「周産期のこころの医学講座」の研究にデータ解析と研究支援担当で参画すると発表した。

今回の研究では、ウエアラブル機器やアンケートから得られる長期データから産後うつ症状の特徴量を算出。妊産婦のメンタルヘルスケアで、産後うつの早期発見や予防を図る。

具体的には、オンラインアンケート回答と、スマートウオッチの「Google Fitbit(グーグルフィトビット)」を使った長期モニタリングで得たデータを活用し、産後うつ症状との関連を確かめる。同時に、睡眠データの長期的な解析から向精神薬の影響や、うつ状態を検知するモデルを構築する。

2024年9月1日~2026年8月30日の期間に、周産期のこころの外来を含む信州大学医学部附属病院精神科外来を受診する妊産婦で、研究に同意を得た患者を対象に実施。対象症例数は100例を目標にする。信州大学医学部が研究代表機関を務め、東京科学大学大学院医歯学総合研究科も協力する。