テックドクター、法人向けスマートウオッチ活用の「個人健康レポートサービス」開始
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デジタル医療ソリューションを手掛けるテックドクター(東京・中央区)は10月22日、グーグルのスマートウオッチ「Google Fitbit(グーグルフィットビット)」を活用した「個人健康レポートサービス」を法人向けに提供開始したと発表した。
「個人健康レポートサービス」は、企業や自治体などの組織に属する個人の健康データを可視化し、ユーザーにレポートで提供するサービス。テックドクターが保有する独自データを基に、同世代の平均、同じ企業や自治体の参加者の平均と比較することで、自己理解を深め、モチベーション向上につなげる。
レポートは、1ユーザーごとに1つのPDFファイルで配布する。要望に応じて、アプリやダッシュボードへの配信や、掲載する指標、提供頻度をカスタマイズすることも可能。サービスでは、一般ユーザー向けに提供する基本指標以外に、スマートウオッチなどのウエアラブル機器などから取得した運動や睡眠、心拍などのデータ情報から病気や治療の変化を可視化する独自の指標「デジタルバイオマーカー」も利用できる。
サービスは、第一三共ヘルスケアが参画する大規模健康診断で導入。100名以上の受診者がウエアラブル機器を活用した取り組みに参加。個人レポートを使ったデータの可視化と比較を通じて、参加者の健康意識の向上に取り組んでいる。
テックドクターは、ウエアラブル機器などから取得した情報を活用するデータ医療に取り組んでおり、これまでウエアラブル機器を使った健康管理や健康施策の相談を企業や自治体から寄せられていたという。その中で、施策への参加意欲の向上や、ウエアラブル機器の継続的な装着が課題となるケースが多いことが判明。課題解決で、法人向けの「個人健康レポートサービス」を開発したという。