MDV、PHR「カルテコ」でアロマの自律神経改善効果を確かめる体験イベント

メディカル・データ・ビジョン(MDV)は6月11日、アロマオイルやハーブティーなどの輸入・販売を手掛ける生活の木(東京・渋谷区)と共同で、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)「カルテコ」の自律神経計測機能とアロマオイルで、参加者が自律神経のバランスなどを整える体験イベントを都内で開催した。

イベントでの測定の手順。最初に「KAORIUM」で自分にあった香りのアロマを選び、そのアロマの香りを嗅ぐ
イベントでの測定の手順。最初に「KAORIUM」で自分にあった香りのアロマを選び、そのアロマの香りを嗅ぐ
その後、スマホのカメラと「カルテコ」で自律神経の改善効果を測定する
その後、スマホのカメラと「カルテコ」で自律神経の改善効果を測定する

イベント名は「自律神経整えナイト in 生活の木」。参加者は最初に「カルテコ」で自律神経計の状態を測定。次に、香りの言語化AI(人工知能)システム「KAORIUM(カオリウム)」で、自分に合ったアロマオイルを選び、その香りを楽しんだ後、再び「カルテコ」で測り、自律神経のバランスの改善状態を確かめた。

「カルテコ」の自律神経計測機能での結果。測定結果に対するコメントも表示する
「カルテコ」の自律神経計測機能での結果画面。測定結果に対するコメントも表示する

「カルテコ」の自律神経計測機能は、非接触型生体情報取得技術(センシング)を活用し、スマホのカメラで顔を10秒間撮影すると、肌から得られる血流情報を読み取り、自律神経の状態を算出。結果を総合評価の「ウェルコンディションスコア」「トータルパワー(身体の疲労度を示す指標)」「自律神経指数(自律神経のバランスを数値化した心身の状態を評価する指標)」で表示する。

「トータルパワー」は、高いほど元気な状態を示す。「自律神経指数」では、交感神経が優位で緊張状態にあるのか、副交感神経が優位でリラックス状態にあるのかを確かめられる。

香り言語化AIシステム「KAORIUM(カオリウム)」
香り言語化AIシステム「KAORIUM(カオリウム)」
AIが提案する香りを楽しみ、言葉を選ぶことで、自分に合うアロマを見つけることができる
AIが提案する香りを楽しみ、言葉を選ぶことで、自分に合うアロマを見つけることができる

「KAORIUM」は、香りAIを手掛けるセントマティック(東京・渋谷区)が開発した香りを言語化するAIシステム。最初にAIが学習した複数のパターンを基に、16のアロマオイルから、5つほどの候補をユーザーに提案。その中から好みのものを選ぶと、システムが、そのイメージに合う複数の言葉を提示する。ユーザーがぴったりと思う言葉を選ぶと候補を絞り込み再提示する。この作業を3回行うことで、ユーザー一人一人に合った香りを選び出す。

「カルテコ」が初めての参加者が多く、サポートを受けながら自律神経を測定した
「カルテコ」が初めての参加者が多く、サポートを受けながら自律神経を測定した

MDVでは、アロマオイルが自律神経に働き、疲労回復やリラックス状態を生み出すと一般的にいわれる効果を「カルテコ」で客観的に評価できるとしている。イベントでは「ウェルコンディションスコア」が3から95に30倍以上もスコアが改善した参加者もいた。参加した女性の1人は「アロマが好きでよく使っているが、その効果を数字で見られて、わかりやすかった。今後もアプリを使っていきたい」と話した。

イベントは「カルテコ」の普及活動の一環で開催。これまでも菓子メーカーのギンビスなどと組み自律神経を測る企画を実施した。今後は7月に都内で夜間の水族館、8月にはスポーツジムと組んで同様の体験会を計画している。