ライフログテクノロジー、三重県立看護大の透析患者支援システムに健康管理アプリAPI提供

健康管理アプリ開発のライフログテクノロジー(東京・中央区)は6月10日、三重県立看護大学(三重・津市)が進める「透析患者支援システム研究」に、健康管理アプリ「カロミル」のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)「カロミルAPI」の提供を開始したと発表した。

「カロミル」は、食事や運動、体重のデータを管理できる健康管理アプリ。食事記録は、写真撮影をAI(人工知能)解析で自動的に栄養価を割り出し、カロリーに加え、タンパク質、脂質、炭水化物、塩分、糖質、食物繊維などの栄養素も管理が可能。運動やバイタル(生体情報)も記録できる。

三重県立看護大学が行う透析患者支援システムの研究は、透析患者が日々の食事や運動、体調などをシステム上で記録と管理し、医療従事者との情報共有を通じて、自己管理能力と治療効果向上を目指した取り組み。病院、訪問看護ステーション、透析専門病院、患者宅、介護事業所、ケアマネジャーといった関係者間の情報共有と連携強化も目指している。

システムは、食事療法支援と運動療法支援などの機能を搭載。その中で食事療法支援では摂取した食事内容を見える化する食事管理機能が不可欠になっている。そこで、ライフログテクノロジーでは、患者が食事の写真を撮影することで、栄養価を評価し記録できる「カロミル」をシステム連携するAPIで提供することにした。

同社では「カロミルAPI」で、食事写真からの栄養素計算の精度向上や登録可能品目の大幅な拡充、ユーザーの手入力負担の軽減のといった効果が見込めるとしており、システムの食事管理機能が大幅に強化され、患者が手軽に正確な食事内容を記録できるようになる一方、記録された詳細なデータから、医療従事者や研究チームが適切な栄養指導や患者サポートが可能になるとしている。