キュアコード、心疾患・心不全患者向けアプリがグーグルの「ヘルスコネクト」と連携

心疾患・心不全患者向けスマートフォンアプリ「ハートサイン」

医療・ヘルスケアのスマートフォンアプリ開発ベンチャーのキュアコード(富山・富山市)は5月21日、三重大学と共同開発する心疾患・心不全患者向けスマートフォンアプリ「ハートサイン」が、グーグルの健康データ管理プラットホーム「ヘルスコネクト」と連携を開始したと発表した。

「ハートサイン」は、利用者が日々の血圧、脈拍、体重、症状・歩数などを記録し、医師と情報共有することで、心疾患や心不全の患者の健康管理をサポートするアプリ。iOS版とAndroid版をリリースしており、2023年から入院歴のある心不全患者、2025年からは心筋梗塞患者を対象に三重大学医学部附属病院を始めとする複数の医療機関で臨床研究を進めている。

Android版はこれまで、健康情報の記録と管理の簡易化を目的として「グーグルフィット」を使った機能を提供してきたが、2026年中のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)提供終了に備え、ユーザーが引き続きスムーズに健康データを取得・管理できるように「ヘルスコネクト」に対応した。

「ヘルスコネクト」との連携では、ヘルスコネクトアプリを通じて、体組成計や血圧計を始め、ほかのアプリからもデータを取り込めるようになる。ウエアラブル端末からもデータを集約できる。また、それぞれのアプリに対するデータの提供範囲をユーザー自身が詳細にコントロールできるようになり、セキュリティー性が向上するとしている。