ヘルステック研究所、PHRがエレコムの上腕式血圧計と連携

京都大学発のベンチャー、ヘルステック研究所(京都市)はこのほど、生涯PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)アプリ「健康日記」が、エレコムのエクリア上腕式血圧計「HCM-AS01BTWH」とブルートゥース連携を開始したと発表した。

「健康日記」は、毎日の体重や血圧、カロリー、服薬履歴などを記録し、スマートフォンのヘルスケア機能と連携して歩数データなどを自動で取り込み、グラフ表示や判定の閲覧ができるアプリ。

また、マイナポータルと連携し、ユーザーの医療保険情報の取得や閲覧できる。さらに、体温計、血圧計、体組成計などとの連携し、スマートフォンを本体に近づけるかQRコードを読み込むことで計測データをアプリに転送することが可能。2023年12月で累計ダウンロード数が18万を超えている。

エクリア上腕式血圧計「HCM-AS01BTWH」
エクリア上腕式血圧計「HCM-AS01BTWH」

一方、「HCM-AS01BTWH」は、スマートフォンに対応した、持ち運びに便利なコンパクトなチューブレス上腕式血圧計。ブルートゥースに対応しており、測定データをスマートフォンアプリに直接送信できる。また、電池交換が不要なUSB充電式を採用し、1台で2人分の測定データを別々に記録できる。

設定手順
設定手順

今回の連携では、「健康日記」のアプリを開き、「血圧入力」画面に移動。「血圧入力」画面の一番下に表示される「エレコム血圧計と連携」ボタンをタップし、スマホ画面に表示される案内に従って、上腕式血圧計を登録することで可能になる。「血圧入力」画面に戻り、画面一番下に「エレコム血圧計から入力」ボタンが表示されていれば、設定完了する。

ヘルステック研究所は、研究開発分担者で参加する内閣府事業で、京都大学と共同し、PHRデバイス上で循環器疾患重症化を予測するソフト開発とライフログデータや症状を医師に共有するシステムを開発。企業が提供する見守りサービスと連携した心臓突然死予防や循環器疾患重症化を予防する事業モデルの構築を目指している。

今回の管理医療機器とのデータ連係は、その取り組みの一環。心臓突然死リスクが高い心疾患既往の患者が、血圧記録を簡易に登録できるだけでなく、グラフ表示で視覚的に経過を捉えることもできるため、負担を軽減した効率的な健康管理につながるとしている。

同社では今後も、さまざまなヘルスケア関連機器とのデータ連係を行い、システム環境やアプリケーションに縛られることなく個人のPHRデータが突然死予防で役立つようにする考え。