アムジェン、甲状腺疾患患者の健康管理支援アプリを提供開始

米バイオテクノロジー企業のアムジェンは1月17日、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)のWelby(ウェルビー、東京・中央区)と、甲状腺疾患患者向けのPSP(患者サポートプログラム)アプリ「サイログ」の提供を開始したと発表した。

「サイログ」は、甲状腺疾患患者の健康管理支援アプリ。甲状腺疾患の症状の記録や、写真を通じた顔貌(がんぼう)の変化の追跡を可能にする機能を搭載。患者は、アプリを通じて病状の進行を自身で把握できる。また、薬剤管理、検査値記録、通院管理といった機能も備えており、患者の日常的な健康管理をサポートする。アップルの「App Store」と、グーグルの「Google Play」からダウンロードできる。

アムジェンによれば、甲状腺疾患は、眼球突出、甲状腺の腫れ、体重の増減など、さまざまな症状が現れる病気で、特に眼球の突出は、緩やかに進行する場合があり、患者が変化に気づきにくく、医師に正確に病状を伝えることが難しいという課題があったという。そこで、同社では、顔貌の写真を定期的に記録し変化を比較することで、患者が医師に症状の進行を伝えやすくする仕組みをアプリで提供することにした。