プラスメディ、患者のQOL向上を支援するスマホアプリ開発に着手

「FAROme(ファロミー)」のアプリ画面イメージ

三井住友フィナンシャルグループ(FG)子会社で通院支援アプリなどを手掛けるプラスメディ(東京・千代田区)は10月9日、患者のQOL(生活の質)向上を支援するアプリ「FAROme(ファロミー)」の開発すると発表した。

「FAROme」は、患者が日常生活のライフログをスマホで記録し、統計化したデータを整理していつでも確認できるアプリ。ウエアラブル機器などから測定したバイタル(生体情報)データ、検査結果や処方情報、医師が設定した疾患ごとに必要な数値入力項目、マイナポータルと連携した薬剤情報や健康診断結果といったデータの記録が可能。

プラスメディでは、疾患ごとのデータで、医師と共同研究したアルゴリズムをアプリに導入する予定。アルゴリズムを使用し、異常値が検出された場合はアプリにアラートを表示させる。疾患のアルゴリズムは、東京科学大学、筑波大学と「潰瘍性大腸炎」、大阪けいさつ病院(大阪市)と「心不全」、横浜市立みなと赤十字病院(横浜市)と「食物アレルギー疾患」で共同研究を行い、実証実験を通じて開発する。

同社では、健康な人は未病対策、疾患を持つ人は疾患悪化予兆への気づきや日常生活での不安低減で、アプリを活用してもらうことを目指す。