アルム、PHR「MySOS」を認知機能情報配信やオンライン診療など追加しアップデート

「MySOS」の画面イメージ

ディー・エヌ・エー子会社で医療ICT事業を手掛けるアルム(東京・渋谷区)は9月30日、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)アプリ「MySOS(マイエスオーエス)」をアップデートし、提供を開始したと発表した。

「MySOS」は、自身や家族の健康管理や医療記録ができるアプリ。今回のアップデートでは「生成AI(人工知能)を活用した認知機能の維持・改善の情報提供サービス」「サービスUI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス)の刷新」「マイナポータルと連携し処方、調剤、医療費通知情報の追加」「オンライン診療機能の提供」の実施した。

「認知機能の維持・改善の情報提供サービス」は、ディー・エヌ・エー子会社で、高齢者・認知症関連事業を展開する日本テクトシステムズ(東京・港区)が開発した認知機能維持と改善情報の配信サービス「KENNOライフアシスト(仮称)」ベータ版を搭載した。サービスでは、性別や年齢、生活習慣など、個々のニーズに合った運動や食生活など生活情報を生成AIが選び出し届ける。

「サービスUI/UXの刷新」は、アプリの初回ダウンロード時のナビゲーションを導入し、アイコンや全体のカラーを変更した。「マイナポータルと連携し処方、調剤、医療費通知情報の追加」は、マイナポータルを連携することで、薬剤情報、処方情報、調剤情報、医療費通知情報がアプリ上で分かるようにした。

「オンライン診療機能」は新たに始めるサービスで、医療機関向けブラウザーシステムとアプリを連携することで、利用者がアプリからオンライン診療を受けられる。医療機関向けブラウザーシステムでは、患者がアプリに記録したバイタル情報やマイナポータル経由で取得した薬や健診などの医療情報を閲覧が行える。アルムでは、今後も「MySOS」のPHR機能を強化し、アプリの利便性向上を図るとしている。