TIS、宮崎・都農町が健康と医療情報共有のPHR基盤サービス導入
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TISインテックグループのTIS(東京・新宿区)は9月26日、宮崎県都農町、つの未来まちづくり推進機構(宮崎・都農町)と、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)基盤サービス「ヘルスケアパスポート」を導入し、都農町がPHRを普及する取り組みを開始したと発表した。
「ヘルスケアパスポート」は、地域の医療従事者と生活者が健康・医療情報を共有できるPHRの基盤サービス。生活者が自身の健康や医療情報を記録や管理するPHRで利用できる一方、地域の医療施設が連携し医療情報を共有する、地域医療連携システムで活用が可能。生活者が同意の上で、地域の病院、診療所、調剤薬局、福祉施設などが情報を参照することで、日々の処置・対応に役立てられる。
都農町では、2023年度に政府のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し、健康づくりや介護支援、認知症予防といった個別テーマごとのITサービスを検討した結果、「ヘルスケアパスポート」を選定した。
町では今後、「ヘルスケアパスポート」で、閲覧できる健康と医療情報を2段階での拡張を計画する。第1段階は、2023年度にスタートしたマイナポータルとの連携し情報の閲覧できるようにする。第2段階では、町の基幹病院や薬局、健康管理センターなどの対応を進め、町民がより多くの健康・医療情報を取得・閲覧できることを目指す。
将来的には、本人の同意を得て、健康や医療情報を病院や行政が共有し、データ利活用を進めることで、保健指導の際に、町が実施する特定健診の結果だけではなく、治療状況や服薬情報を踏まえた、詳細で具体的な健康アドバイスを行えるようになり、主治医と連携を取りながら病気の重症化を防ぎ、町民の健康維持に役立てられるとしている。