阪急阪神HDなど4社、シニア向けデジタルとリアルの食事・運動支援サービスを実証

実証サービスのイメージ

阪急阪神ホールディングス(HD)は9月12日、ウェルビーイング阪急阪神(大阪市)、クックパッド子会社のおいしい健康(東京・中央区)、日立製作所と、シニア向けにデジタルとリアルで食事と運動を支援するサービスの実証を行うと発表した。

実証では、60歳以上のシニアを対象に、日々の健康データ、介護現場での担当者間の情報連携などを、数種類のPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)アプリで集め、そのデータを基に、健康状態に合った料理レシピの提案や健康イベント、デイサービス、食品宅配、運動支援サービスなどを提供。シニアの健康行動の継続と消費促進効果、それに伴う事業者のサービスや経済効果の創出力を検証し評価する。10月から12月まで実施する。

今回の取り組みは、経済産業省の推進する「令和6年度日常生活におけるPHR(健康・医療・介護に関する患者の情報)を活用したユースケース創出に向けた実証調査事業」の実証事業者に4社が採択されたことを受け行う。

阪急阪神HDでは、実証を通じて、シニアの疾病予防や再発・重症化予防を支援することで、家族などの支援者が介護による離職を防止し、生産年齢人口の確保につなげる。また、沿線住民の消費を促進し地域経済の活性化を目指す。さらに、阪急・阪神沿線で事業モデルを確立させた後、2025年度以降に、アプリやサービスを拡充し、活動で得た知見を生かして全国に展開する考え。