ユーリア、ユーグレナと、AIが判定の尿検査キットをドラッグストアで販売
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(左から)「栄養コンディションチェッカー」(パッケージ)と検査キットのイメージ
尿検査などのヘルスケア事業を行うユーリア(名古屋市)は9月9日、総合検査サービスなどを展開するユーグレナ(東京・港区)と、AI(人工知能)が判定する尿検査キット「栄養コンディションチェッカー」を開発し、全国のドラッグストアの約3000店舗で販売を開始したと発表した。価格は税込2398円。
「栄養コンディションチェッカー」は、尿検査とAI技術を組み合わせ、利用者の栄養状態をスマートフォンのアプリですぐに可視化できる尿検査キット。検査キットのボックス(試験紙)に尿をかけ、無料のスマートフォン専用アプリ内のカメラを使って撮影すれば、AIが栄養状態を判定し、約2分で検査結果を知らせる。
カルシウム、マグネシウム、ビタミンC、亜鉛、鉄分、塩分、水分、糖質、脂肪燃焼、酸化ストレス、野菜摂取、アルコール摂取の12項目が検査可能。鉄分は尿検査の結果ではなく、アンケート回答からAIが分析する測定値を使用する。検査項目の結果は10段階で表示。全体的な栄養バランスが確認できる総合スコアも示される。検査結果の精度は、医療機関で利用されている検査と比較し平均で90%以上の一致率という。
検査結果はアプリ内に保存されるため、過去の結果を表示可能。月に1回、週に1回など定期的な検査をすることで、普段から実践している運動や摂取するサプリメントの効果確認などに活用できる。アプリでは、検査項目の結果に対し、管理栄養士がアドバイスする機能も搭載。不足する栄養素を補うために一緒にとるとよい栄養素や量、おすすめの食材、料理名などを教えてくれる。
2社によると、10以上の項目の結果が即時に分かる尿検査キットがドラッグストアで販売されるのは、日本初という。キットは今後も機能をアップデートする予定で、検査項目の追加や健康アドバイスの拡充などを検討している。