腸内環境で東西差、東京「コンビニ食」、大阪「粉もん」が影響か
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腸活アプリ「ウンログ」を運営するウンログ(東京・渋谷区)は8月5日、東京都と大阪府に在住のウンログユーザーを対象に「腸内環境に対する意識調査」を実施したと発表した。
調査では、東京と大阪ともにおなかの健康の課題は「便秘」や「よくおならをする」ことが上位になった。一方で、都道府県の食事の傾向が便通に悪影響を及ぼす理由として多いものが、東京と大阪で異なるといった地域差があることが分かった。
おなかの健康についての課題感は、「便秘」が最も多く、東京と大阪ともに59%、次いで「よくおならをする」で東京(46%)、大阪(50%)となった。調査結果を見た、おうちの診療所中野院長、日本うんこ学会会長を務める元消化器外科医の石井洋介医師によると、結果は回答者がウンログユーザーという相関による偏りがあると考えられるが、実際に便秘やおならのことを人知れず悩んでいる人は多いという。
腸活の目的で最も近いものは、東京では「便秘解消のため」(36%)と「体調管理のため」(36%)が同率で上位の一方、大阪では、「便秘解消のため」(41%)で最も多く、「体調管理のため」(27%)が続いた。
現在住んでいる都道府県で食事傾向が便通に及ぼす悪影響については、「そう思う」と「ややそう思う」を合計すると東京(24%)、大阪(21%)と、それぞれ回答者の5人に1人以上が、悪影響を及ぼすと考えていることが分かった。
さらに、食事の傾向が便通に悪影響を及ぼすことについて「そう思う」と「ややそう思う」と回答した人を対象にその理由について聞いたところ、東京は「野菜が少ない」(48%)「コンビニ食が多い」(46%)が上位回答となり、大阪では「粉物が多い」(56%)や「塩分が多い」(47%)が上位回答となった。
ウンログでは今回の調査結果から、東京と大阪のユーザーで回答傾向が近いものが多い一方、特に食文化習慣の便通への影響で興味深い差異があるとしている。具体的には、東京と大阪で回答率に大きな差がある項目に「揚げ物が多い」が挙げられ、大阪では名物である串揚げなどの揚げ物が腸内環境に影響を及ぼしていると考える人が多いのではないかと分析している。
調査は、住地による腸内環境への意識、生活習慣による腸内環境の違いという観点から、日本の二大都市の東京と大阪のウンログアプリを利用する20~60代の男女ユーザーを対象に、ウェブアンケート方式で3月18日〜3月24日に実施。東京と大阪の差異について検証した。有効回答数は東京が446名、大阪は218名だった。