テックドクター、あすか製薬などと、ヘルスケアアプリ利用者で月経困難症を共同研究
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デジタル医療ソリューション提供のテックドクター(東京・中央区)は9月24日、あすか製薬(東京・港区)、メディアサービスの4MEEE(フォーミー、東京・新宿区)と、月経困難症の共同研究を開始したとを発表した。
研究は、フォーミーの生理日管理、妊活、ダイエット記録、食事管理など120項目以上の記録項目機能を備えるヘルスケアアプリ「4MOON(フォームーン)」の利用ユーザーを使って実施する。
具体的には、アプリのユーザーから希望者を募り、ウエアラブル機器の装着とアンケートの回答を依頼。デバイスから得られるデータと、月経の自己報告情報を組み合わせ、さまざまな症状が日常生活に与える影響を把握し評価する。
テックドクターは、月経に伴う身体的・心理的な症状の実態を正確に把握することで、月経困難症などの重症度を定量的に示す「デジタルバイオマーカー」の開発を目指す。「デジタルバイオマーカー」は、ウエアラブルデバイスなどのデジタル機器のデータを活用し、疾患の有無や進行状態、治療や介入が与える中長期の変化などを客観的に確認する指標を指す。
また、研究で得たデータを活用し、月経困難症を始めとするさまざまな疾患に対するソリューションも開発する。同社では、ウエアラブル機器を活用することで、これまでにない精度で症状を把握でき、より個別化されたケアや治療を提供できるとみている。