女性のフェムテック認知率は23%、メノテック6%、クロス・マーケティング調査

マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京・新宿区)は8月20日、全国の20~79歳の女性を対象に「フェムテック」「メノテック」「PMS(月経前症候群)」の認知状況などを尋ねた「身体の悩みに関する調査(2024年)」の結果を発表した。それによると、「フェムテック」の認知率は23%で「メノテック」は6%だった。

「フェムテック」は、「女性(Female)」と「テクノロジー(Technology)」をかけあわせた造語で、女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスを指す。一方「メノテック」は、女性の更年期や閉経期を意味する「メノポーズ(Menopause)」と、「テクノロジー(Technology)」をかけあわせた造語で、更年期を迎える45~55歳ごろの女性の体に起きるさまざまな不調や健康問題をテクノロジーで解決する商品やサービスを指す。

「フェムテック」「メノテック」「PMS」の認知状況
「フェムテック」「メノテック」「PMS」の認知状況

調査によると、フェムテックの内容も名前も認知しているのは、女性20~40代で約1割、更年期の女性を対象としてメノテックの内容も認知している人は2%だった。一方、PMSの認知率は31%で、内容も認知している人は、20~30代で3割を超えた。

「フェムテック」と「メノテック」の商品への興味関心
「フェムテック」と「メノテック」の商品への興味関心

また、フェムテックやメノテック関連製品・サービスの内容を提示した上での興味や関心は、フェムテックが33%で、30代が最も高く45%だった。メノテックへの興味・関心は31%で、30~40代の興味や関心は4割台だった。

「フェムテック」と「メノテック」の関連製品・サービス利用経験
「フェムテック」と「メノテック」の関連製品・サービス利用経験

フェムテックとメノテック関連製品の直近1年間の利用経験は「おりものシート」「生理用/吸水ショーツ」「各種産婦人科検診」「月経管理アプリ、サービス」などが上位を占めた。70代は「尿もれパット」の利用が高かった。

女性特有の症状ついての意識
女性特有の症状ついての意識

生理や更年期などの女性特有の症状に対する理解では、「社会で、女性特有の症状への配慮・理解は不十分だと思う」が61%、「社会で、女性特有の症状への配慮・理解が進んでほしい」は77%となった。また、いずれも30代は「あてはまる」という気持ちが強いことがわかった。調査は、7月26日~7月28日にインターネットで実施。有効回答数は1500人だった。