harmo、電子お薬手帳「harmoおくすり手帳」で運転禁止薬アラート表示機能を提供

運転禁止薬のアラートが表示された「harmoおくすり手帳」の画面

シミックホールディングス傘下で、医療情報の電子化を手掛けるharmo(ハルモ、東京・港区)は2月25日、電子お薬手帳「harmoおくすり手帳」で運転禁止薬の処方を即時に識別できる機能「運転禁止薬アラート表示機能」の提供を2月12日から開始したと発表した。

「harmoおくすり手帳」は医療機関や薬局、運輸企業向けに提供する薬手帳アプリ。新たに導入した「運転禁止薬アラート表示機能」は、自動車など危険を伴う機械の運転に対し注意が必要と考えられる医薬品(運転リスク薬)のうち、特に運転を避けるべき運転禁止薬に特化し、ドライバーへの処方を即時に識別する。

具体的には、医療機関と薬局向けサービス「harmoおくすり手帳」で、患者に運転禁止薬が処方されている場合、即時に識別可能なアラートを表示。適切な服薬指導や処方変更を支援する。一方、運輸企業などは、「harmoおくすり手帳 for Driver」で、運転業務に従事する従業員の服薬情報を確認できるため、運転禁止薬の誤った服用の回避と事故リスクの低減が図れる。

ハルモの調査によると、運転頻度が高く運転リスク薬を服用している人の3割以上が直近6カ月以内に「ヒヤリハット」の経験があることが分かった。一方で、患者に対し医師や薬剤師から運転リスク薬の注意喚起の説明が徹底されているものの、調査では高運転頻度で運転リスク薬を服用している患者の7割以上が「運転に関する十分な注意喚起を受けていない」と感じていることも明らかになった。

同社では、調査結果から運転リスク薬を取り扱う関係者間での連携不足が要因にあるとみており、その課題解決で、特に運転を避けるべき運転禁止薬の処方を即時に識別しアラートを表示することで、医療機関が患者に対する適切な指導が行え、運輸企業はドライバーの服薬状況を適切に管理し、安全確保ができる機能を提供することにしたという。